大阪のおすすめうどん店4選:外国人旅行者向けガイド
うどんは、小麦粉で作る太めの麺を、温かい出汁や冷たいつゆで食べる日本の麺料理である。ラーメンより味がやさしく、一杯の値段も手頃なので、旅行中の食事に取り入れやすい。そして大阪は、日本でも特にうどんの出汁にこだわる街として知られ、きつねうどんや肉吸いといった、今では全国で食べられる料理が生まれた場所でもある。このガイドでは、大阪のうどんを知るうえで外せない4店を紹介する。きつねうどん発祥とされるうさみ亭マツバヤ、道頓堀で戦後から続く今井、肉吸い発祥の千とせ、そして深夜まで開いているつるとんたんである。
きつねうどんと肉吸いは大阪で生まれた
甘く煮た油揚げをのせた「きつねうどん」は、大阪の船場にあるうさみ亭マツバヤが発祥とされている。創業者の宇佐美要太郎氏は、寿司屋で修業した経験から、いなり寿司に使う味付けの油揚げを、うどんと一緒に出すことを思いついたと伝えられる。店は1893年の創業以来、この料理を中心にした短いメニューを守り、油揚げは今も京都から取り寄せている。きつねうどんを、それが生まれたとされる店で食べられるのは、大阪ならではの体験である。
もう一つの大阪生まれの料理が「肉吸い」である。肉うどんからうどんを抜いた、牛肉の出汁のスープで、難波千日前の千とせ本店が発祥とされている。今では大阪のほかの店でも出されるようになったが、元祖の店では、肉吸いのほか、同じ出汁に麺を入れた肉うどんも食べられる。
大阪のうどんは「出汁」を味わう
大阪のうどんの店では、麺そのものと同じくらい出汁が主役になる。道頓堀の今井本店は、1946年の創業以来、看板のきつねうどんの味を変えずに続けてきた店で、北海道の昆布と九州の削り節で取った出汁を使っている。甘く煮た油揚げをたっぷりのせたきつねうどんは、大阪のきつねうどんを代表する一杯とされる。透き通った出汁をまず一口飲んでから、うどんと油揚げを食べ進めると、大阪のうどんの考え方がよく分かる。
出汁の色は、関東の濃い醤油色のつゆに比べると薄いことが多いが、味が薄いわけではない。昆布や削り節のうま味を前に出した、大阪らしい味わいである。うどんを食べ比べたい旅行者は、大阪でまず出汁に注目してみてほしい。
4店は何が違うのか
- 予算
- 〜1,000円
- エリア
- 心斎橋
- 営業時間
- 月〜木:11:00〜19:00。金・土:11:00〜19:30。日曜・祝日定休。
うさみ亭マツバヤは、きつねうどん発祥とされる船場の老舗で、きつねうどんは約650円。南船場にあり、月曜から土曜の昼から夕方まで営業し、日曜・祝日は休みである。
- 予算
- 〜1,000円
- エリア
- 道頓堀
- 営業時間
- 目安として11:00〜11:30頃開店、21:30〜22:00頃閉店(情報源により多少の差あり、ラストオーダーは閉店の30分前頃)。水曜定休。
道頓堀 今井 本店は、道頓堀の中心で1946年から続くきつねうどんの専門店で、なんば駅から徒歩約5分。テーブル席とカウンター席があり、印刷されたメニューから注文する。水曜日が定休日である。
- 予算
- 〜1,000円
- エリア
- 難波
- 営業時間
- 10:30〜14:00(売り切れ次第終了)。火曜定休。
千とせ 本店は、難波千日前の路地にある小さな店で、肉吸い(約800円)の発祥とされる。営業は朝10時半から昼2時までと短く、売り切れ次第終わることもある。公式サイトや英語メニューは確認できていないので、簡単な日本語で注文する準備をしておくとよい。
- 予算
- 1,000〜3,000円
- エリア
- 道頓堀
- 営業時間
- 11:00〜翌8:00(毎日)。
つるとんたん 宗右衛門町店は、大きな器でうどんを出すことで知られるチェーンの店で、運営会社の本社は大阪にある。朝11時から翌朝8時までほぼ一日中開いていて、カレーうどんや釜揚げうどんなど種類が多く、写真つきのメニューから選べる。
大阪のうどん店のメニューの読み方
大阪のうどん店のメニューには、ほかの地域から来た人には意味が分かりにくい言葉もある。「きつね」は甘く煮た油揚げをのせたもので、大阪のうどん店では定番中の定番である。「たぬき」は地域によって意味が違い、関東では天かすをのせたうどんやそばを指すことが多いが、大阪では油揚げをのせたそばを「たぬき」と呼ぶことが多い。「肉吸い」は肉うどんからうどんを抜いた牛肉のスープで、ごはんと一緒に頼む人も多い。「素うどん」は具の少ないシンプルなうどんで、出汁そのものを味わうのに向いている。迷ったら、まずは店の看板料理を頼み、出汁の味を確かめてから次の一杯を選ぶとよい。
立地とアクセス
4店のうち3店は、ミナミの中にまとまっている。今井本店は道頓堀1丁目、つるとんたんは宗右衛門町、千とせは難波千日前で、どれも道頓堀やなんば駅を中心に歩いて回れる範囲にある。うさみ亭マツバヤは南船場(中央区南船場3丁目)で、心斎橋の北側にあたり、心斎橋筋商店街の買い物とあわせて寄りやすい。どの店もミナミに泊まっている旅行者なら行きやすい場所である。
時間帯で選ぶ
4店は営業時間の違いが大きいので、時間帯に合わせて選ぶとよい。朝から昼にかけてなら、10時半に開く千とせで肉吸いを。昼から夕方なら、うさみ亭マツバヤや今井で、きつねうどんを。夜遅くや早朝には、翌朝8時まで開いているつるとんたんが頼りになる。千とせは売り切れで早く閉まることがあり、うさみ亭マツバヤは日曜・祝日、今井は水曜が休みなので、訪れる日も確認しておこう。
予算と使い分け
うさみ亭マツバヤ、今井本店、千とせの3店は、当サイトの予算の目安で1人1,000円前後までにあたる手頃な店である。きつねうどんは約650円、肉吸いは約800円が目安になる。つるとんたんは1人1,000〜3,000円で、うどんのほかに野菜の寿司や神戸但馬牛のメンチカツといった一品料理、お酒もあるので、グループでの夕食や、軽く飲みながらの食事にも使える。一人で手早く食べたいなら、カウンター席のある今井や、小さな店の千とせが入りやすい。
1日で大阪のうどんを食べ比べるなら、昼に発祥の店できつねうどんを、夜遅くにつるとんたんで変わり種のうどんを、という組み合わせもできる。
注文のしかたと食べ方
4店とも、席に着いてメニューから注文し、店員に伝える形式である。きつねうどんや肉吸いは看板料理なので、迷ったら店の名前がついた料理を頼めば間違いない。うどんは、音を立ててすすって食べても失礼にはならない。出汁は器を持って直接飲んでもよい。七味唐辛子が卓上に置いてある店も多いので、途中で少し加えて味の変化を楽しむこともできる。ほかの都市のうどんと比べたい場合は、東京のおすすめうどん店や京都のおすすめうどん店、うどんそのものについてはうどんガイドも参考になる。
よくある質問
きつねうどんはどこで生まれましたか?
大阪・船場のうさみ亭マツバヤが発祥とされ、1893年からきつねうどんを出しています。
肉吸いとは何ですか?
肉うどんからうどんを抜いた牛肉の出汁のスープで、難波千日前の千とせ本店が発祥とされています。ごはんと一緒に食べる人も多いです。
夜遅くまで開いている店は?
つるとんたん 宗右衛門町店は朝11時から翌朝8時まで営業しています。千とせは昼2時まで、うさみ亭マツバヤと今井は夕方から夜に閉まります。
値段はどのくらいですか?
うさみ亭マツバヤ・今井・千とせは当サイトの予算の目安で1人1,000円前後まで(きつねうどん約650円、肉吸い約800円)、つるとんたんは1人1,000〜3,000円です。
クイックアンサー
大阪は、きつねうどんと肉吸いが生まれた街。きつねうどんなら、1893年に考案したとされるうさみ亭マツバヤか、1946年から味を変えない道頓堀 今井 本店。肉吸いは発祥の千とせ 本店で。夜遅くには、翌朝8時まで開いているつるとんたん 宗右衛門町店が便利。
- 予算
- 〜1,000円
- エリア
- 心斎橋・大阪
おすすめポイント:1893年創業、きつねうどん発祥とされる店。きつねうどんは約650円。
- 予算
- 〜1,000円
- エリア
- 道頓堀・大阪
おすすめポイント:1946年から変わらないきつねうどん。北海道の昆布と九州の削り節の出汁。
- 予算
- 〜1,000円
- エリア
- 難波・大阪
おすすめポイント:肉吸い発祥とされる店(約800円)。営業は10:30〜14:00、売り切れ次第終了。
- 予算
- 1,000〜3,000円
- エリア
- 道頓堀・大阪
おすすめポイント:大きな器と写真つきの豊富なメニュー。朝11時から翌朝8時まで営業。