食べ放題・飲み放題の仕組みとルール:制限時間・ラストオーダー・注意点と、試せる実在の5店
日本の飲食店のメニューや看板では、食べ放題と飲み放題という言葉をよく見かけます。いわゆる「オール・ユー・キャン・イート」「オール・ユー・キャン・ドリンク」の日本版で、旅行者にとっては旅行中でも特にお得な食事になりえます。ただし、海外のビュッフェとは仕組みが少し違います。ほとんどの場合は制限時間があり、終了前にラストオーダーがあり、テーブルの誰が参加しなければならないか、食べ残したらどうなるかといった店ごとのルールもあります。
このガイドでは、食べ放題と飲み放題の仕組み、よくあるルール、時間を無駄にしない注文のしかた、入店前に確認しておくことを説明します。最後に、当サイトに掲載している東京・大阪・京都の店のうち、食べ放題か飲み放題のプランがある5店を紹介します。焼肉チェーンから焼き鳥居酒屋まで、形式の違いも見比べられます。
食べ放題・飲み放題とは
食べ放題は、決まった料金で、決まったメニューの中から決まった時間内に好きなだけ料理を注文できるプランです。焼肉、しゃぶしゃぶ・すき焼きなどの鍋料理、寿司、スイーツの店でよく見かけます。飲み放題はその飲み物版で、ビール、ハイボール、サワー、ソフトドリンク、店によっては日本酒やワインなど、決められた一覧の飲み物が一定時間飲み放題になります。居酒屋では、飲み放題を単独で、または料理のコースとセットで用意していることが多く、「食べ飲み放題」として両方を組み合わせたプランを出している店もたくさんあります。
日本の食べ放題の多くは、自分で料理を取りに行くビュッフェ形式ではありません。メニューやタブレット、自分のスマートフォンから注文すると、店員が席まで運んでくる方式です。そのため、ビュッフェ以上に「注文のリズム」が大切になります。時間の制限と、厨房が料理を出すペースの両方を考えながら頼むことになるからです。
よくあるルール
ルールは店ごとに決められていて、たいていメニューに書かれているか、席に着いたときに説明があります。よく見かけるのは次のようなルールです。
- 制限時間がある。プランは時間単位で売られています。食べ放題は90分か120分が一般的で、飲み放題は2時間が多く、それより長いこともあります。延長は基本的にできません。時間無制限のプランがある場合は、料金が高めになる傾向があります。
- 終了前にラストオーダーがある。終了時間の少し前に、店員がラストオーダーを知らせます。何分前かは店によって違うので、席に着いたときに確認しましょう。ラストオーダーのあとは、料理も飲み物も追加できません。
- テーブル全員の参加が必要なことがある。特に飲み放題では、あまり飲まない人も含めて、グループ全員がプランに参加し、料金を払うことを条件にしている店が多くあります。食べ放題でも、グループの一部の人だけで注文することを認めていない店があります。グループで違うプランにしたい場合は、注文の前に確認しましょう。
- 食べ残しは好まれない。食べきれないほど注文するのはマナー違反とされていて、食べ残しが多い場合は追加料金がかかると明記している店もあります。残った料理の持ち帰りは、基本的にできません。
- ほかの料金がかかることもある。居酒屋では、飲み放題とは別に1人あたりの席料やお通し代がかかることがあり、飲み放題の条件として料理の注文が必要な店もあります。税込みか税抜きかも、メニューの表示を確認しましょう。
時間を無駄にしない注文のしかた
よくある失敗は、最初の数分でたくさん注文してしまい、残りの時間をそれを食べきることに費やしてしまうことです。少しずつ何回かに分けて注文する方がうまくいきます。まず数皿頼んで量を確かめ、食べ終わる頃に次の料理が届くように、注文を先に入れておくのがコツです。焼肉店では、網いっぱいに肉を並べず、数切れずつ焼きましょう。
最近は、テーブルのタブレットや、席のQRコードをスマートフォンで読み取って注文する店が増えていて、英語表示に切り替えられることもよくあります。そのため食べ放題は、日本語を話さない旅行者にとって利用しやすい形式の一つです。口頭で注文する店でも、メニューを指さして伝えれば問題ありません。
飲み放題では、空いたグラスを返さないと次の飲み物が出てこない店もあるので、何杯もまとめて頼む意味はありません。料金は飲んだ杯数ではなく時間に対して払っているので、水やお茶をはさみながら自分のペースで楽しみましょう。
制限時間をいつから数えるかも、店によって違います。席に着いた時点から数える店もあれば、最初の注文から数える店もあるので、終了時刻を最初に店員に確認しておくと安心です。また、お酒を飲まない人向けにソフトドリンクだけの飲み放題を用意している店や、子ども向けの料金を別に設けている店もあります。家族連れや、お酒を飲まない人がいるグループは、注文の前に選べるプランを聞いてみましょう。
行く前に確認しておくこと
- 予約と人数。食べ飲み放題のセットや宴会コースなど、予約が必要なプランや、最低人数が決まっているプランがあります。
- プランに含まれるメニュー。食べ放題のコースは価格帯ごとに分かれていて、高いコースほど選べる部位や料理が増えるのが一般的です。飲み放題では、高級な日本酒やカクテルが対象外のことがあります。
- 食事制限。豚肉、アルコール、特定のアレルゲンを避けたい場合は、注文の前にコースの内容を確認しましょう。メニューにあるハラール・ベジタリアン・アレルギー対応の表示は、認証機関の名前が書かれていない限り、店自身による説明です。
- 支払い方法。チェーン店はクレジットカードが使えることが多い一方、小さな店は現金のみのこともあります。当サイトの各店舗ページには、確認できた支払い方法を記載しています。
食べ放題・飲み放題を試せる店:当サイト掲載の5店
以下は、当サイトに掲載している店のうち、各店舗ページの情報で食べ放題か飲み放題のプランがあると確認できている店です。全国チェーンの焼肉店、肉をハラール表示としている焼肉店、飲み放題のある居酒屋2店と、形式の違う店を選んでいます。プランの内容・料金・条件は変わることがあるため、行く前に各店舗ページと店の公式情報を確認してください。焼肉の部位や焼き方については焼肉ガイド、居酒屋の作法については居酒屋ガイドもご覧ください。
よくある質問
食べ放題の制限時間はどのくらいですか?
食べ放題は90分か120分が一般的で、飲み放題は2時間が多いです。基本的に延長はできず、席に着いた時点から数えるか、最初の注文から数えるかも店によって違うので、終了時刻を店員に確認しましょう。
飲み放題はグループ全員で頼む必要がありますか?
多くの場合、必要です。飲み放題はグループ全員の参加を条件にしている店が多く、食べ放題でも一部の人だけの注文を認めていない店があります。グループで違うプランにしたい場合は、注文前に確認しましょう。
食べ残すと追加料金がかかりますか?
食べ残しが多い場合に追加料金がかかると明記している店もあり、持ち帰りも基本的にできません。数皿ずつ注文すれば心配ありません。
英語で注文できますか?
最近はテーブルのタブレットや、QRコードを読み取ってスマートフォンで注文する店が多く、英語表示に切り替えられることもよくあります。口頭で注文する店でも、メニューを指さして伝えれば大丈夫です。
お酒を飲まない人向けのプランはありますか?
ソフトドリンクだけの飲み放題を用意している店や、子ども向けの料金を設けている店もあります。注文の前に、選べるプランを聞いてみましょう。
クイックアンサー
食べ放題と飲み放題は、制限時間(多くは90〜120分)がある定額プランで、終了前にラストオーダーがあります。料理はビュッフェではなくメニューやタブレットから注文する店が多いので、少しずつ分けて頼むのがコツです。飲み放題はグループ全員の参加が条件のことが多く、食べ残しが多いと追加料金がかかる店もあります。席に着いたら、ルールと終了時刻を確認しましょう。
- 予算
- 1,000〜3,000円
- エリア
- 渋谷・東京
おすすめポイント:全国最大級の焼肉チェーンの標準的なスタイルで、無煙ロースター、単品メニューと並んで食べ放題コースがあり、ボックス席やグループ席があります。クレジットカード対応と記載。
- 予算
- 1,000〜3,000円
- エリア
- 河原町・京都
おすすめポイント:四条河原町の繁華街にある、同じスタイルの食べ放題焼肉の店。河原町や祇園に泊まっている人に便利です。
- 予算
- 1,000〜3,000円
- エリア
- 難波・大阪
おすすめポイント:テーブルでスマホから注文する焼肉食べ放題の店。肉はハラール表示で豚肉は扱わないと店は説明していますが、第三者の認証機関名は示されていないため、店自身の説明として受け止めてください。
- 予算
- 1,000〜3,000円
- エリア
- 渋谷・東京
おすすめポイント:お通し・席料のない均一価格の焼き鳥居酒屋。4名以上の予約で、2時間の食べ飲み放題プランを利用できます。
- エリア
- 難波・大阪
おすすめポイント:道頓堀近くの海鮮居酒屋。テーブル席で、種類の多い飲み放題プランがあります。