券売機の使い方ガイド:ラーメン・牛丼店での食券の買い方と、券売機で注文できる実在の8店
日本のラーメン店や牛丼チェーン、立ち食いそば店に入ると、最初に向き合うのは店員ではなく機械であることがよくあります。券売機(食券機)は、日本の気軽な飲食店の多くで使われている注文の仕組みです。入口で料理を選んで先にお金を払うと、機械が小さな食券を出すので、それを店員に渡します。席で注文を聞かれることも、テーブルで会計することもありません。
一度やってしまえば簡単ですが、初めてだと戸惑う点もあります。ボタンが日本語だけのことが多い、後ろに人が並んでいる、手持ちのお札が使えない機械がある、といった点です。このガイドでは、券売機での注文の手順、ボタンの読み方、古い機械と新しい機械で使えるお金の違いを順に説明します。最後に、当サイトに掲載している東京・大阪・京都の店のうち、券売機で注文する8店を紹介します。
なぜ日本の飲食店には券売機が多いのか
券売機は、席数が少なく客の回転が速い店に向いています。カウンター8席に料理人が1〜2人というラーメン店では、注文を聞く人、現金を扱う人、レジを打つ人を別に置く余裕がありません。券売機があれば、客が席に着く前に支払いが終わり、料理人は食券を見るだけで調理に入れ、食べ終わればすぐに席が空きます。そのため、ラーメン店、松屋のような牛丼チェーン、立ち食いのそば・うどん店、カレー店、天丼チェーンなどでよく見かけます。逆に、テーブルで店員が注文を取るレストラン、居酒屋、寿司のカウンターではあまり見かけません。
旅行者にとって、券売機はむしろ便利な仕組みです。日本語を話さなくても注文でき、払う前にすべての値段が分かり、食後のチップや割り勘の心配もありません。
券売機のある店の見分け方
入口を入ってすぐの場所か、入口の横を見てください。券売機はたいてい背の高い箱型で、料理の写真がついたボタンが何列も並び、硬貨とお札の投入口があります。軒先の外に置いている店もあります。気づかずに席に座ってしまっても、店員が券売機の方を手で示してくれることがほとんどです。迷ったら、座る前に入口のまわりを一度見回しましょう。券売機のない店では、席に案内されてメニューが渡されます。
券売機での注文の手順
- 先にお金を入れる。古いタイプの機械の多くは、お金を入れて初めてボタンが光ります。硬貨かお札を入れると、買える金額のボタンが点灯します。新しいタッチパネル式では、先に料理を選び、最後に支払い方法を選ぶのが一般的です。
- メインの料理のボタンを押す。ボタン1回につき食券が1枚出ます。ラーメンにトッピングを1つ追加するなら、ボタンを2回押して食券を2枚受け取ります。
- 追加したいものを選ぶ。大盛り、味玉などのトッピング、餃子やライスなどのサイドメニュー、飲み物は別のボタンです。残りの金額があるうちに、欲しいものを順に押します。
- おつりを受け取る。自動でおつりが出る機械もあれば、「おつり」と書かれたボタンやレバーを押して返金させる機械もあります。その場を離れる前に、おつりの受け口を確認しましょう。
- 食券を渡す。カウンターの店員に手渡すか、自分の席の前のカウンターに置きます。店員が食券をちぎり、半分を返してくれることもあります。
- 好みを聞かれたら答える。ラーメン店によっては、食券を渡すときに麺の硬さや味の濃さを聞かれます。一蘭では、席に置かれた記入用紙に好みを書き込む方式です。迷ったら「普通で」と答えれば問題ありません。
ボタンの読み方
ボタンの配置に全国共通のルールはありませんが、多くの店に共通する傾向はあります。その店の看板メニューは、客が最初に目を向けやすい左上に置かれるか、いちばん大きなボタンになっていることがよくあります。メインの料理は上の方にまとまり、トッピング、サイドメニュー、飲み物は下の方に並ぶのが一般的です。ボタンが点灯していれば、その料理を買える金額が入っているという意味です。別のランプが点いているか「売切」と表示されていれば、その日は売り切れです。
英語表記がなくても、次の言葉が分かれば、ラーメン店や丼ものの券売機はほとんど使えます。
- ラーメン、つけ麺(スープにつけて食べる麺)、丼(ごはんの上に具をのせた料理)、定食(主菜・ごはん・味噌汁などのセット)
- 大盛(量が多い)、並(普通の量)、小(量が少ない)
- 替玉(麺のおかわり。主に豚骨ラーメンの店)、味玉(味付けした半熟卵)
- トッピング、餃子、ライス、ビール
- 食券、おつり、売切(売り切れ)
文字だけの券売機でも、近くの壁に写真つきのメニューが貼ってあることがよくあります。写真を指さしてからボタンを指さす旅行者に慣れている店も多いので、遠慮せず聞いてみましょう。「おすすめは?」と店員に尋ねるのも有効です。
支払い:現金・クレジットカード・交通系ICカード
初めての人がいちばんつまずくのが支払いです。古い券売機の多くは現金のみで、5,000円札や1万円札などの高額紙幣が使えない機械もあります。ラーメンを食べに出かける前に、1,000円札を数枚と小銭を用意しておけば、まず困りません。お札が入らなかった場合は、店員に頼めば両替してくれることがほとんどです。先にカウンターで声をかけましょう。
新しい券売機では、Suica・ICOCAなどの交通系ICカード、クレジットカード、QRコード決済に対応するものが増えています。ただし、対応状況は店ごとに違い、同じチェーンでも店舗によって異なることがあります。当サイトの各店舗ページには、確認できた支払い方法を記載しています。たとえば下で紹介する店のうち、道頓堀の金久右衛門は現金のみ、一蘭 渋谷店の券売機は現金・クレジットカード・交通系ICやスマホ決済に対応と記載しています。
よくある失敗と防ぎ方
- 食券を買う前に席に座ってしまう。券売機の店では先に食券を買います。行列がある場合は、食券を買ってから席が空くのを待つのが一般的です。
- おつりを取り忘れる。おつりが自動で出てこないときは、券売機を離れる前に「おつり」のボタンを探しましょう。
- トッピングだけ買ってしまう。トッピングや大盛りのボタンは追加分の食券です。メインの料理の食券も必要です。
- 券売機の前で長く迷う。決めるのに時間がかかりそうなら、いったん横によけて後ろの人に先を譲りましょう。並んでいる間に券売機の写真を撮って選んでおくのも、旅行者がよく使う方法です。
券売機で注文できる店:当サイト掲載の8店
以下は、当サイトに掲載している店のうち、各店舗ページの情報で券売機での注文が確認できている店です。東京・大阪・京都にまたがり、手頃な牛丼チェーンから、トッピングを選べるラーメン店まで、業態もさまざまです。注文方法は変わることがあるため、行く前に各店舗ページと店の公式情報を確認してください。ほかのおすすめ店を探す場合は、ラーメンガイドや大阪のラーメン店ガイドもご覧ください。
よくある質問
券売機ではクレジットカードは使えますか?
機械によって違います。古い券売機の多くは現金のみですが、新しい機械ではSuica・ICOCAなどの交通系ICカード、クレジットカード、QRコード決済に対応するものが増えています。同じチェーンでも店舗によって異なるため、各店舗ページを確認し、念のため現金も用意しておきましょう。
券売機が日本語だけの場合はどうすればいいですか?
ボタンの写真や、近くの壁に貼られた写真メニューを手がかりにしましょう。「ラーメン」「大盛」「おつり」などいくつかの言葉を覚えておくと便利です。旅行者の多い店では店員も慣れているので、写真を指さして聞いても大丈夫です。
1万円札が券売機に入らないときは?
高額紙幣が使えない機械もあります。買う前に店員に声をかければ、両替してくれることがほとんどです。1,000円札を用意しておけば困りません。
券売機の店でもチップは必要ですか?
必要ありません。日本の飲食店にはチップの習慣がなく、券売機の店では席に着く前に代金を全額払い終えています。
間違ったボタンを押してしまったら?
料理が作られる前に、すぐ店員に伝えましょう。食券の交換や返金ができるかどうかは店ごとの判断なので、ボタンはよく確認してから押すのが確実です。
クイックアンサー
券売機(食券機)の店では、席に着く前に支払いを済ませます。先にお金を入れ、料理と追加したいもののボタンを押し、おつりを受け取ってから、食券を店員に渡します。古い券売機の多くは現金のみで、5,000円札・1万円札が使えない機械もあるため、1,000円札と小銭を用意しておくと安心です。チップは不要で、日本語が話せなくても注文できます。
- 予算
- 1,000〜3,000円
- エリア
- 渋谷・東京
おすすめポイント:入口の券売機は現金・クレジットカード・交通系ICやスマホ決済に対応と記載。食券を買ったあと、個室風の席で記入用紙に味の濃さ・麺の硬さ・にんにく・辛さを書き込む方式です。
- 予算
- 〜1,000円
- エリア
- 東京駅
おすすめポイント:東京駅構内にある、野菜だけで作るヴィーガンラーメンの店。東京ラーメンストリートのほかの店と同じく、入口近くの券売機で注文します。
- 予算
- 1,000〜3,000円
- エリア
- 東京駅
おすすめポイント:東京駅構内で魚介とんこつラーメンを出す店。東京ラーメンストリートの標準的なスタイルで、入口の券売機から注文します。
- 予算
- 〜1,000円
- エリア
- 道頓堀・大阪
おすすめポイント:24時間営業の道頓堀の名物店。入口の券売機(現金)で食券を買い、カウンターの店員に渡します。
- 予算
- 1,000〜3,000円
- エリア
- 道頓堀・大阪
おすすめポイント:色の濃い「大阪ブラック」醤油ラーメンの店。入口の券売機は現金のみです。
- 予算
- 1,000〜3,000円
- エリア
- 道頓堀・大阪
おすすめポイント:一蘭の大型店の一つ。どの店舗とも同じ、券売機で食券を買ってから記入用紙で好みを伝える方式です。
- 予算
- 〜1,000円
- エリア
- 難波・大阪
おすすめポイント:南海なんば駅近くで24時間営業の牛めしの店。券売機は写真つきのボタンで、現金と交通系ICカードに対応と記載。
- 予算
- 〜1,000円
- エリア
- 河原町・京都
おすすめポイント:京都中心部にある店。全店共通のスタイルで、入口近くの券売機で食券を買うセルフ方式です。